受付で10枚の試飲チケットを受け取り、テイスティング用のグラスをもらって中に入ると、ウイスキーの本場スコットランドだけでなく、日本やアメリカなど、いろんな国のウイスキーブランドのブースがありました。私と夫のいちばんのお目当ては、シングルモルトのブースです。
熟成期間が短い(言い換えれば、値段が安い)ウイスキーはチケットなしでもいろいろ飲むことができますが、熟成期間が長いもの、高価なものは、それぞれ決められた枚数のチケットが必要となります。
たとえば、サントリー『響』の場合、テイスティングするには17年はチケット1枚、21年はチケット2枚が必要となります。希少価値が高いモノは、テイスティングするのにチケット10枚必要なんてこともあります。
日本からはニッカとサントリーのウイスキーが!ニッカの『竹鶴(21年)』を初めて飲みましたが、とってもマイルドでおいしかったです。あと、『山崎(18年)』と『響』の17年と21年を飲み比べてみました。王道の『山崎』も18年を飲んだのは初めてでしたし、同じ『響』でも4年間の熟成の差をしっかりと味わうことができたし、みんなそれぞれ個性があっておいしかったです!
スコットランドのウイスキーももちろんおいしいんですけど、日本のウイスキーたち、本当にみんなとっても美味でした!私みたいなウイスキー初心者が「おいしかった!」と言っても信憑性が乏しいかもしれませんが、でも、日本のモノというひいき目ではなく、本当においしかったのです!今度一時帰国したら、絶対にどれか買ってこなくちゃ!と思いました。
会場のいろんなウイスキーを飲んで回り、途中でお水やギネスビール、カクテルのモヒートなども飲んでみたりして、ほろ酔い気分になってきたところで、今回の私にとってのベストウイスキーに出会いました。
『BUNNAHABHAIN 1968』です。コレ、本当に本当においしかった!40年以上かけて熟成させたものだそうです。グラスに注いでもらっただけで、もう、本当に力強くフルーツの香りがしてくるのです。遠いスコットランドで、私が生まれる前に作られたお酒を、今なぜか私がソウルで飲んでいる…と思ったら、不思議な気分になりました。
ウイスキーというと中年/熟年の飲むものというイメージが否めませんが、会場には若い人が大勢いて、熱心に話を聞きながら飲み比べしていました。私もお酒が大好きだけど、以前はウイスキーだけはあまり飲めなかったんですが、シングルモルトの味と香りを知って以来、積極的にたしなむようになってしまいました。
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